第210回公開テスト(2016年5月29日実施)よりTOEICテストの出題形式を一部変更

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第210回公開テスト(2016年5月29日実施)よりTOEICテストの出題形式を一部変更するそうです。新形式のテストにおいても難易度は変わりません。と、アナウンスがあっています。

TOEICテストとは

■ TOEICテストとは TOEICテストとはTest of English for International Communicationの略称で、1979年に開始された英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストです。テスト結果は合格・不合格ではなく、リスニングセクション5点~495点、リーディングセクション5点~495点、トータル10点から990点のスコアで評価されます。評価の基準は常に一定に保たれ、受験者の能力に変化がない限りスコアも一定に保たれます。 2014年度の日本における受験者数は240万人で、個人による受験のほかに 約3,400の企業・団体・学校等で採用されています。企業では自己啓発や英語研修の効果測定、新入社員の英語能力測定などといった目的のほか、海外出張や駐在の基準、昇進・昇格の要件としても利用されています。また学校では、レベルチェック、授業の効果測定、入試や英語課程の単位認定の要件として活用されています。

TOEICのテスト問題を作っているの は?

■ TOEICテストは、米国にある非営利テスト開発機関であるEducational Testing Service(ETS)によって開発・制作されています。日本におけるTOEICテストの実施・運営は、一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が行っています。 

新形式問題導入の背景 テーマ:

■よりオーセンティック(実際的)なコミュニケーション 日常場面やビジネス場面での英語によるコミュニケーション方法は、時代と共に変化しています。その変化に対応するため、Educational Testing Service(ETS)はTOEIC テストの一部を変更し、よりオーセンティック(実際的)な出題形式を採用します。 ETS では、TOEIC テストが今の時代の英語コミュニケーション状況を反映しているか、また現在置かれている、あるいは将来目指している環境で求められる英語能力が、確実にテストの中で問われているのか、常に検証してきました。今回の変更では、過去10 年間で頻繁に使われるようになってきたコミュニケーション方法を選択し、テスト問題として取り入れています。 今回の変更では、テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)といった近年よく利用されてきているコミュニケーション形式や、複数(3人以上)の人々が参加する会話形式などが新たに加えられています。また、今回の変更で特に重点が置かれているのが、複数の情報源から得られる情報を紐づける能力です。例えば地図やグラフなど問題用紙に印刷された視覚素材(Visual image)と流れてくる会話の情報を関連づけて解答する設問が挙げられます。 時代に応じた内容にするために、TOEIC テストの一部は変更されますが、クオリティと難易度に変わりはありません。変更後のTOEIC テストを受験されても、スコアの意味は現行のTOEIC テストと同等であり、スコアの比較も可能です。 受験者の皆様にとっては、グローバルな職場環境において英語でコミュニケーションができる能力の証明に、また企業・団体では、職場環境で求められる英語コミュニケーション能力の判断材料として、引き続きTOEIC テストのスコアをご利用いただくことが可能です。 これからもTOEIC テストは、日常およびビジネスにおける英語能力を測定するための公平で妥当性、信頼性の高いモノサシとしてご利用いただけます。

■ クオリティについて TOEICテストは、日常とビジネスにおける英語能力の測定において、これからも公平で妥当性、信頼性の高いモノサシとして位置づけられます。現行のTOEICテストと同様に変更後のTOEICテストについても、これまで通り心理統計学・テスト開発・公平性の全ての観点において、ETSの基準を満たしたクオリティの高いテストとなっています。 今回の変更に際し、ETSの専門家達(テスト開発担当者、心理統計学者、統計学者)は数回に亘る検証テストを実施しました。それらのテスト実施後、ETSの専門家が結果を入念に分析し、テストのクオリティが確実に保たれていることを確認しました。変更後のTOEICテストでも統計的な分析を引き続き行い、これまでと同様のクオリティを維持してまいります。